2016年12月30日金曜日

「うみさと暮らしのラボ」遠野視察研修

WEの南三陸町でのプロジェクト「うみさと暮らしのラボ」は、ここで続く暮らしにこだわる、がコンセプト。この土地のめぐみを活かし、暮らしの知恵を学び実践しながら、ひころマルシェを中心にオーガニックな暮らしを生み出す人たちをゆるやかにつなぐ活動を行っています。

WEスタッフ内で「遠野が気になるね」の声があがりはじめたのは、ちょうどこのプロジェクトをスタートさせたころ。これからの暮らしを考えるがコンセプトのWEBメディア「灯台もと暮らし」の遠野特集記事にも引き込まれました。http://motokurashi.com/feature-iwate-tono/20150919
南三陸町で「うみさと暮らしのラボ」に共感し、各々すでになんらかの活動をはじめている20代〜30代の若者たちに声をかけたところ、すでに遠野から発信される数々の情報をキャッチしている人も。そんな経緯から、11/18-19に遠野への視察研修を実施しました。
コーディネートをお願いしたのは、NCLことNext Commons Lab(ネクストコモンズ ラボ)プロジェクトの立ち上げに忙しく全国を飛び回っている林篤志さん。昨年、ご家族で遠野に移り住みました。参加者の関心事や、「うみさと暮らしのラボ」が目指していることなどをお知らせして、訪問先の相談にのっていただきました。

多忙な林さんですが、WE事務局長と自由大学時代のよしみ(?)でコーディネートを引き受けてくださってありがとうございます!

以下視察研修中のスケッチです。


★11月17日(木)


【老舗のお菓子屋さんにお嫁に来た松田希美さんの話に共感する女子たち】
遠野の商店街のお菓子屋さんにお嫁に来て18年。家に町に次第にとけ込みながら、等身大で進めてきた商店街での地域活動や中学生の商店街体験プロジェクト、積み木型のパーツを組み合わせるとお話ができるというステキなおもちゃを作る合同会社「木のえほん」について実体験をお話いただきました。地方での子育てのこと、活動のペースの取り方進め方、障害にであったときの振る舞い方。松田さんのたたずまいは「しなやか」という言葉がぴったりでした。


【NCLのコモンズカフェ オープン直前で準備真っ最中】
コーディネーター林さんの拠点となるNCL事務局が入るのが、古い趣ある元時計屋さんのビル。改装中の1階「コモンズカフェ」を見せていただきました。元「かぐれ」プロデューサーでカフェプロジェクトを立ち上げた渡辺敦子さんと、改装作業を行っていたデザイナーさんにいろいろ質問。参加者のうち、カフェを作る予定の面々は素材や細部の造作にも興味津々でした。デザインと食のコンセプトの素晴らしさもさることながら、子育てママへの配慮、産後ケアを自然におこなうしくみなど、暮らしの芯を見守る場所になる予感に満ちていました。
https://www.facebook.com/commonscafetono/


【来年オープン!? 参加者が驚き感動した体感型リノベの現場】
自然のめぐみとの共生こそ、遠野で体感してほしい。「馬搬」で運んだ木材を自ら製材し、古民家をゲストハウスに改装するプロジェクトを進めている、伊勢崎克彦さんのお話を伺いました。伊勢崎さんの目ぢから、説得力、熱量に引き込まれる参加者たち。改装中の家は小川のせせらぎが聞こえる気持ちのいい丘の上、訪問時はかなりワイルドな状態になっていました。「ゲストハウスができたら再訪します」と言う参加者に「出来る前にこそ来てくれないと。いっしょに作るのが大事なところ!」と。ここは、馬との暮らしを知る拠点にもなるそうです。



【居心地のいい場所が町のなかにあること】
on-cafe  菊池礼子さんのお話を伺う。
「移住者や町の人たちが情報交換しているカフェがあるそうなんです」、今回の参加者が訪問先にとリクエストしてくれたのがon-cafeです。「遠野に来て、古い家具や雑貨を集めてたら、物置がいっぱいになっちゃって」カフェをはじめようと思った、という菊池さん。その柔らかいお人柄が、たくさんの人の縁を自然につないでいるようすが伺えます。カフェは「続けること」が仕事だと、自分のペースを手探りしながらつくり出して来た菊池さんの言葉には実感がこもっていて、参加者たちもうなずくことしきりでした。


★11月18日(金)



【午前、NCL遠野のメンバー達と交流 NCLとは何か?】
NCL運営事務局、今年9月から初期プロジェクトに参画しているNCLメンバーと、ちょうどNCLを訪問していたゲストたちと語りあうワークを行いました。
まずは、林篤志さんのプレゼンからスタート、NCLとは?→ポスト資本主義社会を具現化し、「アップデートされた共同体」の形を探求する http://nextcommonslab.jp
ゲストはこのお2人でした。
①吉川舞さん Napura Works 設立者 カンボジアで体験型のツアーを企画、運営している方です。
②内田友紀さん (株)リ・パブリック イノベーション建築家 福井県でXSCHOOLという取り組みを進めておられます。http://makef.jp/xschool/

WEの栗林も、現在「うみさと暮らしのラボ」で進めている、南三陸町で地域の食をめぐらせるパン・菓子のチャレンジ工房の構想をお話しました。
さらにそこにいる全員が、自分がいま取り組んでいること、成し遂げたいと思っていること、疑問に感じていること、ここにいる人たちに聞いてほしいことなどを互いにシェアしました。


【通りかかった古民家に一目惚れ。丁寧な暮らしをつむぐ場に〜古屋弥右ェ門】
遠野での最後のお食事をいただいたのはくねくねと曲がる山道の先、赤錆色の屋根が印象的な「曲がり家」(馬屋と母屋がカギ型につながる遠野の古民家)でした。丁寧に盛りつけられたお惣菜たちは野菜の滋味にあふれ、いくらでも食べたくなってしまう美味しさ。ここは本当はレストランではなくて、山田さんご夫妻が営む農業体験型古民家民泊「古屋弥右ェ門(こや やうえもん)」です。染色家である妻の千保子さんのご実家のある岩手に暮らしの拠点を探していたところ、縁の導きとしか思えないこの家との出会いがあったという話から、曲げてはいけない、大事にしなくてはいけないこと、しみじみお話くださいました。


多くのインプットと刺激があった2日間、遠野から南三陸へ帰るバスの中は、振り返りを越えて構想?妄想?激論?
熱にうかされたような時間になりました。ひとりひとりの語りを共有していくうちに、ことを起こす主体になろうとしている当事者としての互いにシンパシーを参加者たちが感じ合えたことも大きな収穫でした。
NCLの構想を聞き、価値感を共有する仲間=コミュニティというレイヤーが必要とされているという実感とともに、つながりには多様でゆるい広がりがあることが大事だというWEの経験からの手触りを思い返していました。
少しずつ重なる人々のポジティブな思いや行動から、新しい社会を「つくるんだ」という熱を感じた2日間でした。
(塩本)

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